風立ちぬ「ひこうき雲」を弾いてみた
こんにちは。
こぐまと申します。
今回弾いてみた曲はこちらです。
昨日、平成31年4月12日(金)の金曜ロードショーで放送されました「風立ちぬ」のエンディング曲、「ひこうき雲」です。
(※以下ネタバレ含む)
こちらの「風立ちぬ」という映画は、ゼロ戦の設計者である実在の人物・堀越二郎をモデルに、その半生を描いた作品です。
関東大震災に、当時は不治の病であった結核、戦争…
この頃の日本は、生きるだけでも辛かったのだということがよくわかります。
そんな時代背景が描かれながら、この作品では、「美しい飛行機を作りたかった堀越二郎」と、「好きな人の前で美しくいたかった妻・菜穂子」に焦点が当てられ、物語が進んでいきます。
同じ女性としてなのか、私は、二郎の妻・菜穂子に感情移入をして映画を見ていました。
結核に侵された菜穂子は、治療のために人里離れた病院へ入院していましたが、ある時病院を抜け出して二郎のもとへやってきます。残された時間が短いことを、この時には菜穂子自身わかっていたのかもしれません。
病状が悪化する一方で、二郎に会う時には頬紅を差す菜穂子。
遅い時間に帰ってきて家でも仕事を続ける二郎の横顔を布団の中から見上げながら、片方の手を繋いで幸せそうにする菜穂子。
一人で病と向き合うしかない苦しい時間の方が長かっただろうとは思いますが、二郎と過ごせるこの短い時間だけは、本当に幸せだったんじゃないかなと思います。
最後、好きな人の前で美しくいたいという思いのもと、二郎に黙って病院に帰っていく姿には、本当に涙が出ます。
よく、恋から愛へ、なんて言いますよね。どんなに好きで結婚しても、恋心は長く続かない、愛情に変わっていくんだよー、だとか。
菜穂子の場合はどうなんでしょうか。心配をかけたくない、という気持ちもあったかもしれませんが、綺麗な自分を見てほしい、という気持ちを貫いたところを見ると、恋心が残っていたのではないでしょうか。それだけ、二人には時間がなかったということなのかもしれません。
今、自分が恵まれた時代に生きていることに感謝しながら、それでも時間は限られているのだから、大切に生きていかねば、と改めて思い知らされる、そんな作品でした。
「ひこうき雲」は、そんな映画のエンディングにふさわしい、とても美しい曲です。ぜひ動画をご視聴いただけると嬉しいです。
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